マンディブラリスフタマタの飼育方法について(ペアリング、産卵編)
皆さんこんにちは。
Kamihitoです。
2週間ほど前にマンディブラリスフタマタの組んでいた産卵セットを割り出したので、今回は少しばかり飼育方法についてまとめてみようと思います。
今回はペアリング、産卵方法について触れます。
マンディブラリスフタマタについて
マンディブラリスフタマタクワガタ(Hexarthrius mandibularis)とは、フタマタクワガタ属の中で大きさが最大になる種で、長い大アゴが特徴。
流通しているのはボルネオ産の原名亜種(mandibularis mandibularis)、スマトラ産のスマトラ亜種(mandibularis sumatranus)で、スマトラ亜種はよくインドネシア便で入荷されてきます。
♂も♀も非常に興奮しやすく、触るとすぐに威嚇してきます。
飼育下では羽化して3か月~半年ほど休眠して、活動を開始します。
活動を開始してからの寿命は個体によってまちまちで、うまく飼育すれば半年以上は生きます。
ペアリングについて
先述したとおり、♂も♀も非常に興奮しやすいので、ペアリングには注意を払う必要があります。
♂が♀を挟んで♀を弱らせてしまったり、最悪の場合♀殺しが考えられるので、ペアリングする際は結束バンドを使って♂のアゴを縛り、数日間♀と同居させるのがおススメです。
♂が♀をメイトガードするのを確認できたら、♀を産卵セットに移しましょう。
ちなみに、我が家では今回この♂を種親に使用しています。
この個体はサイズ的にそこまで大きくないですが、赤みが強く、サバ産の特徴が色濃くでた良個体です。
また、この個体の兄弟では最大106mmの個体が羽化しており、これからが楽しみな血統でもあります。
産卵方法について
様々あると思いますが、ここではKamihitoがいつも行っている産卵方法を書きます。
あくまで我流なので、参考程度にしてください。
まず初歩的な話ですが、フタマタクワガタ属の産卵スタイルは基本的に材産みです。
なので、材産み種用の産卵セットを組めばいいのですが、マンディブラリスの場合、この産卵が一番の鬼門だと感じます。
というのも、材に対する♀の選り好みが激しいため、なかなか産卵しないのです。
また、カビが浸食した材にはほとんど見向きもしないので、新しい材を頻繁に入れ変えて♀の様子を伺わないといけません。
厄介な種ですね...(笑)。
なのでこの種の産卵において、材の選定は非常に重要です。
Kamihitoのところでは、通常の材・カワラ材・レイシ材・自作バクテリア材など色々試してみましたが、今のところ自作バクテリア材が一番安定して産卵してくれます。
バクテリア材のつくり方についてはまた今度記事にしようと思います。
もちろん、バクテリア材じゃなくても産む時は産みます。
バクテリア材にするしないに関わらず、まず材は柔らかめのものを選びましょう。
材の硬さによって加水時間は変える必要がありますが、柔らかめのものであれば、2分も加水すれば大丈夫です。
加水終了後、うちでは材を乾燥させずにそのまま使用しています。
ケースに発酵マットを浅く敷いて、材にマットを軽く擦り付けて、マットの上に材を置き、♀を投入すればセット完了です。
セット期間はおおよそ1カ月ほどで、♀を取り出して更に1~2カ月ほど放置します。
その後、放置したセットを割り出せば初齢~2齢幼虫が確認できると思います。
いかがだったでしょうか。
マンディブラリスフタマタは飼育が難しいといわれ、飼育人口もまだまだ少ない種です。
しかし、だからこそ飼育のやりがいがありますし、攻略するのが楽しいです。
皆さんも一緒に飼育してみませんか?
幼虫がある程度成長してきたら幼虫飼育編の記事も書きたいと思います。
ではでは。